第二ボタンと春の風



4月12日、月曜日の朝。
石井の誕生日。



「おっはよー!」


私がいつも通り遅刻ギリギリくらいのタイミングで教室に入ると、
いつも通りにみんながおはようと返してくれた。


「あ、おはよ亜紀」

「足完治したかー相沢」

「全快!ありがと勝野!」


そして自分の席に来たとき、
いつもならいるはずの石井の姿がないことに気付いた。


「……あり?
ねえ勝野、石井は?」

「圭?さあ。
遅刻じゃねーの」

「えー……?」


うそー!
な、なにも今日遅刻しなくったっていいじゃん!


頭の中で石井にたくさん文句を言っていたら、先生が入って来た。