第二ボタンと春の風

「ちょうどいいや、
お前ら花火やんない?」

「花火?」


言われて改めてカゴの中の袋を見ると、花火のセットらしいものが見えた。


「そ。
さっきコンビニの花火買い占めてきた」

「え、マジで?」

「買い占めてはないけど大量に買った」

「なんだ焦った。
ちょっと福島、話盛んないでよー」

「あぁ? 買い占めるには金が足りなかったんだよ!

焼きそば食いたいじゃん!
かき氷食いたいじゃん!」


はいはい、と頷く。


「ももちゃんに訊いてみてからね」

「じゃあケイタイ鳴らして。
俺らとりあえずかき氷食ってる」

「はーい」


自転車を境内へ続く階段のそばの臨時駐輪場に押していきながら、2人は騒がしく離れていった。