第二ボタンと春の風



「おつかれ」

「い………」


石井!

と、叫んだ声があたりに反響した。


「シッ……、静かに」


声がでかい、と石井は笑いながら、
私の隣に座ってカルピスソーダのプルタブを起こした。


「なんで……」


なんでここにいるの?

なんで私の隣に?

麻衣は?


「……見に来たんだ」


私が訊く前に、石井が苦笑いしながら言った。

首にはいつか石井にあげた青いタオルがかかっている。