第二ボタンと春の風





歓声や拍手が耳から離れない。


「………ひっひっ……く、ぅ」


後輩や麻衣、先生に囲まれて
私と安藤は抱き合って泣いた。


蝉時雨が降ってくる。

夕暮れの風がポニーテールを揺らす。


「準優勝じゃない!
あんたたち立派だったわよ」

「……でも……っ1番に、っい、1番に…な、なりたかったんです……」


安藤がたくさんの涙を
シューズに落とした。


「亜紀先輩、のぞみ先輩……っ」


後輩にもみくちゃにされて、


先輩は最高です!

あこがれです!


たくさんの言葉をくれた。