「亜紀!」 呼び止める麻衣に聞こえないふりをする。 一瞬でも早く離れたくて、 こんなの自業自得なのに、 私は今日も逃げてる。 「亜紀!」 後ろから腕をつかまれて止まった。 安藤が息をはずませながら私を止める。 「亜紀、どうしちゃったの! 部活しようよ、 ……総体で勝つんじゃなかったの!?」 「安藤……ごめんね」 私は腕を振りほどくと、走り出した。 「亜紀!」 安藤の声が私を追い掛けてきたけど、 振り返らなかった。 涙が止まらなくて、 なさけなくって こんな顔、誰にも見られたくなくて。