「……っ」 そして次の瞬間には、教室を飛び出していた。 頬の痛みなのか… 胸の痛みなのか… 正体の分からない涙がボロボロと零れ落ちる。 でもそれには構わず、あたしは走る。 そして気付いた時にいたのは、中1のころよく恋と聡と来ていた非常階段。 昼休みなのに、ひっそりとしている。 「サクっ!!」 「恋…。」