『舞桜』



男性教諭のそれはそれは苦々しい表情を最後に見ると、
ようやく昼休みになり、精神的に疲れた、とため息をつく。

隣に座る香が「お疲れ様」、と労いの言葉をくれた。



「でも、桜花ちゃんすごいね。


志賀くんを抜かして主席な理由、わかる気がする。」


ニコニコとその表情はとても可愛らしいが、そんなことはどうでもいい。



「どうしてあんなに私ばかりあてるのか、よく分からないんだけど、


編入生にはこうするのが当たり前なの?」



「そんなこと無いよ?


たぶん、桜花ちゃんが主席なのがびっくりしたんだと思う。


途中から、習っても無いとこ出されちゃって、あたし解けなかったよ。」



やっぱり笑顔な香だが、言ってる内容から考えると、散々だった。