「…何か?」 「あなた何様!?」 ふと呟けば近くにいた女子が甲高い声を上げた。 雫の取り巻きの一人なのだろう。 彼女は顔を真っ赤にして怒鳴り散らしているが、桜花にとっては、耳障りな音でしかなかった。 呆れるしかない。 これが良家のご息女だとでもいうのだろうか? これではただ騒ぐしか能のない動物としか思えない。 「黙れ」 雫も流石に煩わしかったらしい。 冷めた一言で黙らせた。