「大ッ嫌い。」 「嫌い、嫌い、嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い、」 「嫌い!!」 薄暗い部屋の中、蹲る桜花。 外で香と空牙先輩が何か大声で言っているが、防音になっているのか、気にならない。 交互に思い浮かぶ過去の雫と現在の雫。 何もかもが分からない。 思考を放棄した意識が薄れていく世界の中、ポツリと呟かれた言葉。 「しぃちゃんなんて、キライ。」