目が覚めて、最初に見たのは白い天井だった。




「おい。」



声が聞こえた。


微かに頭を動かして霞がかった視界に映ったのは、誰かの顔。



「___表の世界でのうのうと生きるか、



    裏の世界で両親を殺った奴を探すか、





                    どっちがいい?」








少女は幼かったものの、意味はなんとなく理解できた。



少女の唇は動く。



       「裏へ___」



                 と。







ソノ日、私ハ、死ンダ____。










                                            END