「ねぇ、佐奈さん」
突然。
晋作君の方から話しかけてくる。
「もし佐奈さんに、何でもできる力があったらどうしますか?」
「え?」
何だか漠然とした質問だ。
「何でもって…例えば?」
「んー…」
少し目線を下げて考える晋作君。
「どんな強い奴でも敵わない力。昨日まで自分には太刀打ちできないと思っていた奴にさえ、簡単に勝てる力」
「子供の発想だねえ」
私がクスクス笑うと、彼は少し唇を尖らせた。
「いいから!答えて下さい」
「んー…少し使い道に迷う力だね…別に私、喧嘩とか好きじゃないから」
「……」
晋作君は、また視線を下げた。
突然。
晋作君の方から話しかけてくる。
「もし佐奈さんに、何でもできる力があったらどうしますか?」
「え?」
何だか漠然とした質問だ。
「何でもって…例えば?」
「んー…」
少し目線を下げて考える晋作君。
「どんな強い奴でも敵わない力。昨日まで自分には太刀打ちできないと思っていた奴にさえ、簡単に勝てる力」
「子供の発想だねえ」
私がクスクス笑うと、彼は少し唇を尖らせた。
「いいから!答えて下さい」
「んー…少し使い道に迷う力だね…別に私、喧嘩とか好きじゃないから」
「……」
晋作君は、また視線を下げた。


