嗚咽。

慟哭。

そんな時間がどのくらい続いたのだろう。

それでも涙も感情の昂ぶりも止まらない。

僕を許容しない世界。

僕を受け入れてくれない世の中。

こんな世界なら…僕は生きている意味がない。

過去、何度も脳裏をかすめた『死』という言葉。

今日なら…実行できるかもしれない…。

身を起こし、机の引き出しにある筈のカッターナイフを取り出そうとして。

「……」

僕は動きを止めた。

…何で僕が死ななきゃならない?

僕が死ぬような何をした?

常識、ルール、モラル。

そういうものを破った覚えは何もない。

他人だって傷つけた事はない。

むしろ傷つけられた。

むしろルールを、モラルを、常識を破ったのは周りの連中じゃないか。

そんな奴らが何でのうのうと生きている?