気がつくと、涙が溢れていた。

母さんはああやって面倒がるけど…本当は僕の事を心配していると思って…泣いたら心配かけるだろうと思って、泣くのも愚痴をこぼすのも、なるべく我慢してきた。

けど違うんだね、母さん。

僕は母さんにとっても、煩わしいだけの存在なんだね。

生まれてきてごめんね、母さん。

迷惑ばっかりかけて…。

「うぇ…えぇええぇえぇ…!」

もう我慢できなかった。

抑えきれない感情の昂ぶりと共に、僕は声を上げて泣いていた。

「えぇぇえぇ…うぁあぁぁあ…ああああああ!」

誰も認めてくれない。

誰も助けてくれない。

誰もわかってくれない。

誰も、誰も、誰も!!