事件の発端は、晋作君の受けていたいじめ。

そして晋作君は結局、誰一人として傷つけはしなかった。

けれど、だからと言ってあれ程世間を震撼させた責任を取らなくていいという訳ではない。

彼は然るべき処分を受けた。

私がこうして晋作君と対面するのも、実に数年ぶりなのだ。