十五の妄影(もうえい)

と。

「ごめんよ…」

闇の中から声がした。

「ごめんよ…石田…こんなに苦しんでるなんて知らなかったんだ…」

それは、晋作君をいじめていたクラスメイトの声。

「ごめんなさい石田君…私達のせいで…こんなに追い詰められてたなんて…」

同じクラスの女生徒の声。

「石田君ごめんね…もっと話を聞いて…相談に乗ってあげればよかったわね…」

担任教師の声。

「自分の事ばかりで…晋作の事ちっとも構ってあげられなかった…こんなに苦しんでたなんて…」

お母さんの声。

「君はこんなに理解されず、辛い思いをしてたんだな…」

「もっと説得に力を入れるべきだった…」

SAT隊員、特殊作戦群隊員の声…。