僕は前にした会話を
ふと思い出す








「ねぇ、隆太




ひまわりの花言葉知ってる?」







「知らない」


















「君だけをみつめていたい」











君はひまわりみたいな
笑って僕に言う








「陽菜がひまわりで
隆太が太陽





お互いにずっと
見つめあってるの





どんなに動いたって
追いかけて追いかけて




絶対に離れない









ひまわりがあるから太陽があって




太陽があるからひまわりがあるの










お互いが生きる意味で





お互いを思い合うの」












そんな君が愛しくて
僕は陽菜を抱きしめる








「大好き!」
陽菜が言う


「大大好き」
倍にして返してやろう





「大大大好き」





「大大大大大大大好き」









…このままじゃきりがない





「陽菜」




ん?と陽菜は
顔を上げる





「愛してる」






また自分で言って
恥ずかしくなってしまう










陽菜は笑って
同じ分だけの


「愛してる」を返してくれた