「友菜ちゃん、あの人誰?」
横から慧くんが話しかけてきた。
「あぁ2年の高木先輩。花音の・・・あたしの親友の幼馴染なんだ」
「そう・・・」
そのとき慧くんはなぜか高木先輩のほうを向き直ってじっと見ていた。
先生の長たらしい話が終わってやっと帰れると思ったところに高木先輩が話しかけてきた。
「お疲れ!!」
「あっ!!お疲れ様です^^」
「委員長なんだ。」
「はい・・・ちょっと友達に強引に誘われちゃって・・・」
「俺はちょっとまじめになろうと思ってさ(苦笑」
「そーなんですか!!あたしも不思議だったんです。先輩が委員長だなんて・・・」
「なに?俺には似合わないって?」
「そんなんじゃないんですけど・・・」
先輩はあたしの心を悟ったように言う。
そのとき・・・。
「友菜ちゃん!!一緒に帰ろう?」
慧くんが言った。
あたしに満面の笑みを向けて。
でも目は先輩を見て笑ってない・・・
「おぉ噂の強引な彼氏か?」
「ちっ違います!!友達です!!」
「そーですけど?俺は友菜の彼氏です。」
「へぇ~」
ちょっちょっと何言ってるの?慧くん。
てかさっき「友菜」って呼び捨てにしたよね?
「あの、俺の友菜に近づかないでくれません?」
「あれれ?嫉妬かな?」
「ちょっと慧くん!!何言ってるの?」
「友菜、帰るぞ!!」
「まぁまぁ落ち着けって。人の彼女、取りはしねーから」
「だから違いますって!!」
なにこの状況!!
イミわかんないんですけど・・・!?
しかも何気慧くん怒ってるよね?
