あたしは高木先輩のプレイを生で見られることに内心浮かれていた。


もちろん花音に怪しまれるから外見にはその喜びを出さなかったけど・・・






そして土曜日。


練習試合当日。


正式な試合や大会じゃないから制服で行くのも暑苦しいとのことで朝から鏡の前で悪戦苦闘していた。



少しでもキレイな自分を見てもらおうと数少ない私服の中からショートパンツとピンクのチュニックを1時間以上かけて選んだ。


花音の話が急なもんだから服を買いに行く時間もなかったから。


あたしは滅多にしない塗らないファンデを薄く肌にのせ、いつもはリップクリームだけの唇にほんのりベビーピンクのグロスをつけた。



目元はあまり濃くならないようにアイシャドーとマスカラだけつけ、髪をゆる~く巻いた。



我ながら完璧!とか思っているとケータイが鳴った。


花音からのメールだった。


今日は家まで迎えに来てくれるのだそうだ。


『あと10分で着くよ♪』



と書いてあってあたしは時計に目をやった。



針は8時47分をさしていた。

試合開始時間は9時30分。



ヤバイ!!あたしの家から学校までマッハで走っても30分はかかる・・・


10分後は8時57分・・・


それからダッシュしても着くのは9時27分・・・。


あたしは大まかな計算をしてあせった。


走ったらせっかくセットした髪も崩れてしまう・・・。



どーしよ・・・試合前に先輩に一言「頑張ってください」って言いたかったのに・・・