慧くんは



「やっぱな」


と言ってため息をついた。


「俺、最初の委員会のときから先輩を見る友菜の目が違うことに気づいてた。」



なにそれ・・・?


どーゆーこと??



そのときはまだ好きでもなんでもなかったはず・・・



「多分友菜、好きなんだろうなぁって」



違う・・・。あのときはまだ・・・



でもそこまで思ってあたし、気づいたんだ。


初めて入学式の朝、会ったときから気になってたって事を。


高木先輩の優しさに面白さに心を動かされてたってことに。


自分でバリア張って気持ちを曖昧にしてただけだって。




「あっ俺、こんなこと言ってるけど諦めねぇから」
「・・・はい!?」



慧くんはさっきの表情と裏腹にニカッと笑ってピースをした。




「好きな奴の幸せは応援する。けどなもし辛いときがあったりしたら俺、黙ってねぇからな」



あたしの頭をクシャクシャっとして



「がんばれよ!!いざとなったら俺がいる」



そう言って足早に教室に戻っていった。



小さくなる背中に



「ありがとう」



とつぶやいた。