あたしが何も答えられず黙っていると
「高木って先輩のこと好きなのか・・・?」
え・・・?
そう聞く慧くんの声は心なしか震えてるようだった。
「好きだから俺に申し訳なくて避けてたのか・・・?」
「違う!!違うよっ」
とっさにそんな言葉が出ていた。
嘘ついた。
全く全然違うといったら嘘になる。
慧くんの思いにちゃんとした答えを言わないで罪悪感があるのはホント。
だけど主には夢のせい。
不安だったから。
「じゃあなんで!?」
あたしはまた答えられない。
「先輩が好きなのはホントなんだろ?」
あたしは迷った。
ここで本当のことを言ったら慧くんをもっと傷つけてしまうんじゃないか。
でも、本当のことを言わなければもっともっと傷つけてしまうかも知れない。
あたしは迷い悩んだ末だまって首を縦にコクンとふった。
あたしを抱きしめる手が緩む。
心の中であたしは何度も何度も謝った。
ごめんなさいと・・・
