どんどん進んでいく。
行き先なんか全くわからない。
慧くんの歩幅はかなり大きくてあたしなんかじゃ全然追いつかない。
小走りになる。
「ねぇってば・・・」
そのとき慧くんが振り向きあたしを抱き寄せた。
と同時に唇に温かくやわらかい触感が触れる。
頭が真っ白になる。
この状態・・・なに!?
慧くんはあたしから体を離し
呆気にとられてただ呆然としているあたしを見て優しくも切なく笑いもう一度あたしを抱き寄せた。
「・・・け・・い・・・くん?」
あたしは訳がわからずいまだに状況を理解できてない。
「なんでだよ・・・?もう一週間だぞ?どうしてそんなに俺を避けるんだ?」
バレていた。
それだけは理解できる。
避けてたのバレてたんだ・・・。
「なんで避けてた・・・?」
あたしは答えることができない。
第一夢の話をしてだから避けてたんだって言って許してくれるわけがない。
自分が不安だったからなんて理由にならない。
