あたしはあの日から慧くんを避けていた。
不自然だってわかってても比較にいると落ち着かない。
心を見透かされてるような気がして不安だったから。
それでも2人とも委員長なのだから必ず委員会のときは一緒になる。
だけどなるべく話さないようにしていた。
必要最低限の会話はしてない。
自分なりに自然な方法で慧くんから離れていってるつもりだった。
それでもやっぱり慧くんは鋭くて・・・
あたしの態度に気づいていた。
慧くんを避け始めて一週間目の昼休み。
あたしと花音がお昼のお弁当を食べているとき。
「友菜、ちょっと来て」
聞き覚えのある声。
慧くんだ・・・。
あたしは慧くんがあたしの態度に気づいてるとも知らずに
どうしようかと悩んでいた。
「来いって」
せかされる。
これ以上迷ってもおかしいと思いついていくことにした。
「花音ごめんね、ちょっと行ってくる」
「うん、いってらぁ」
花音とわかれてあたしはちょこまか慧くんのあとについていく。
「どこ・・行くの?」
問いかけてみる。
返事はない。
