生徒会長VS幼なじみ

チャリを押しながらそう言う和真


「きっとムリだよ」


「そんなことねえよ」


和真は私の頭をクシャクシャする


「やめてよ!せっかくセットしてんのに!」


私は手で軽く整えた


「乗る?」


「うん!乗る!」


和真の後ろは私の指定席だもん


「今日、落ち着けよな」


「わかってるよ」


答えながらギュッとする


「昨日みたいでも俺を置いて帰るなよ?」


「うん…」


高校が見えてきた


「和真…私1人で歩いて行くからいいよ…」