ぐにゃり、と視界が歪んだ。 目が霞み、意識が遠退いてゆく。 「…ぁ………、」 ぼやける視界の中、 すぅ…、っと消えてゆく"自分"じゃない"自分"と それと共に消えてゆく 姉に似た"何か"の姿が見えた。 麻奈はどさり、と床に倒れこみ、意識を手放した。