「何?イジメられたいわけ?」
鼻で笑い麗美ちゃんは席を取った
「違います…」
怖くて声が出ない
本当に小さな声でそういった
カタカタ震える手を私は口元に置いた
イジメられたくはない
でも、太陽君とは離れたくない
麗美ちゃんが私に近づき胸ぐらをつかんだ
「ふぅーん。それがあんたの答え?」
「はい」
少し大きめの声で私はそういった
部室には無言が続く
麗美ちゃんは手を離し舌打ちをした
「あたしを敵にしたらどうなるか教えてあげるよ」
そういって麗美ちゃんは部室をでていった
私は震える自分の体をさすった


