「…お父さん」
振り返ると車から降りるお父さんの姿
いつもより3時間は早い
最近はろくに家にも戻らなかったから
お父さんは太陽君を見ている
「…君は葵と交際しているのか?」
しかめっ面をしながら太陽君を見るお父さんの目は冷たい
「違います。同じ部活なんです。遅くなってしまったので送りにきました」
「そうか。娘が迷惑をかけたな」
お父さんは頭を下げる太陽君を横目で見た
「太陽君。いいから…」
私は太陽君の背中に触れた
「それでは失礼します」
太陽君は顔を上げ戻っていった
お父さんもマンションへ入っていき私はその後を追いかけた


