この時代に迷い込んで、3日目の朝を迎えた。 小鳥の囀ずりで目が覚めた。 この時代に携帯電話なんてものはない。 目覚まし時計があるのかもわからない。 いつも携帯のアラームで起きていた私。 でも私が、この時代の人間ではないことは内緒にしている。 だから携帯は鞄の中に入れたまま。 もう電源も落ちてるんじゃないかな……。 いつも片時も離さなかった携帯。 それを3日も手にしてないなんて自分でも偉いと思う。