「いきなり来てゴメンね……」 多恵ちゃんがそう言う。 「ううん」 私は笑顔でそう言った。 多恵ちゃんも窓の方へ来て、私の隣に立った。 私以外のお手伝いさんたちは、この屋敷の隣に建っている離れで寝泊まりしている。 私も多恵ちゃんたちがいる離れがよかったんだけど、一海さんの命令で仕方なくこの部屋を使っている。 でも、この部屋は凄く素敵で気に入ってるんだけどね。 お嬢様になった気分になれるし。