桜の木の下で…―運命に導かれて―





「おい!」



一海さんが私に向かってそう言った。



「はい、何でしょう?」



私は一海さんの顔を見る。


相変わらず眉間にシワを寄せてる一海さん。


でも………。


一海さんの顔を見ると、昨日までなかった胸の高鳴りがする。


ドキドキと煩い。



「もう用がないなら下がれ」



一海さんの低く冷たい声が耳に入る。



「わかりました。失礼します」



ふんっ!


私は、プイッと顔を逸らして和室を後にした。