多恵ちゃんに2階を案内してもらった。


階段を上がると長い廊下が続き、廊下の両側には部屋のドアなのかな?
襖だったり木のドアがあった。



「ここが一海様のお部屋」



廊下の1番奥の右側にあるドアを指差しながら多恵ちゃんは言った。



「で、ここが桜子ちゃんの部屋ね」



一海さんの部屋の右隣にあるドアを開けた。



「うわぁ!」



部屋の中のあまりの凄さに思わず声が出てしまった。


和風の家には似合わない洋風の部屋。


木の部分に豪華な装飾が施された広いベッド。


しかも天蓋付き。


私の部屋のパイプベッドとは違う。


照明もシャンデリアだし。


家具も素人の私が見ても高級だとわかる。


ここだけ、おとぎ話に出てきそうなお姫様の部屋みたい。


でも、こんな豪華な部屋を私が使っていいの?