プチッ!
私の頭の中で何かが弾けた。
「ちょっと!あんたねぇ!
言い方ってもんがあるんじゃない?
女の子にそんな言い方するんじゃないわよ!
何様か知らないけどさぁ!
そんなんじゃ女の子にモテないわよ!」
いくら彼女が、お手伝いさんだからってキツい言い方は良くないよ。
現に彼女は泣きそうな顔をして怯えてるじゃん。
「貴様!誰に向かってそんな口の聞き方をしてる!」
一海さんがいきなり私の胸ぐらを掴んできた。
一海さんが眉間にシワを寄せて私を見る。
か、顔が近い……。
こんな時でも私の胸はドキドキと煩く鳴っていた。
でも私も負けないように一海さんを睨み付けた。



