桜の木の下で…―運命に導かれて―

番外編のあらすじ

一海と多恵の墓参りに行きたいと裕介に頼んだ桜子。
休みの日に裕介が指定した場所まで行った桜子は裕介の母親の実家に連れて行かれる。
その日には墓参りには行けないからと裕介の母親の実家に泊まることになった。
次の日、墓参りに連れて行ってもらい、帰りに夕陽ヶ丘で車を降りた桜子。
満開の桜の花。
その時、強い風が吹き、目を閉じた。ゆっくり目を開けると、目の前には亡くなったはずの一海がいて、桜子は一海の体に抱きつき泣く。
一海に笑えと言われ、一海の姿はだんだんと透き通っていき、やがて消えてしまった。
桜子は一海に言われた通り、空を見上げ笑顔を作った。