16歳の女子高生、一条桜子は校門前で事故に遭いそうになる。
校門前にいたはずなのに夕陽ヶ丘という丘の上にある公園に倒れていた。
桜の木の下にいる1人の男性と出会う。
彼は海軍少尉の西園寺一海だった。
そこで桜子は自分が1944年にいることを知る。
一海の家に来た桜子は一海専属の女中として働き始め、多恵という同じ年の女の子と仲良くなった。
一海を好きになる桜子。
でも一海には美乃という許婚がいた。
一海と美乃の仮祝言が行われ、その後、美乃の意地悪に怒った桜子は女中をクビになってしまう。
最後の日の前日、一海に誘われ一緒に写真館で写真を撮り、夕陽ヶ丘の桜の木の下で一海からキスをされる。
再び目が覚めた時、桜子は病院のベッドの上だった。
夕陽ヶ丘に行った時、池野裕介と出会う。
裕介は桜子の学校の教師で多恵の孫だった。
多恵に頼まれ桜子を探していたという裕介。
その時、裕介から一冊の本を渡される。
その中に入っていた1枚の写真を見て桜子はあの出来事が夢ではなくタイムスリップしたのだと知る。
写真は一海と桜子の笑顔の写真で、写真の裏には1944年 愛する桜子と。そう書いてあった。