桜の木の下で…―運命に導かれて―




夕陽ヶ丘に続く階段をゆっくり上った。


いつも来ていた場所なのに、なんだか初めて来たような感覚に陥る。


階段を上り終わり、大きな桜の木が目に飛び込んできた。


ゆっくりゆっくり桜の木に近づく。


風が吹くたびにサラサラと舞い散る桜。


桜の木を見上げた瞬間……。


強い春風が吹いた。


激しく舞う桜の花びらと砂嵐。


私は下を向いてギュッと目を閉じた。