桜の木の下で…―運命に導かれて―





「先生?」



帰りの車の中。


私は運転をしている先生に声をかけた。



「ん?」


「夕陽ヶ丘で降ろして下さい」


「えっ?何で?」


「もう一度、夕陽ヶ丘の桜が見たくなったんです……」



一海さんと出会って別れた場所。


そしてキスした場所……。


つい最近、夕陽ヶ丘の桜を見たはずなのに、また見たくなった。



「わかった」



先生はそう言って、私を夕陽ヶ丘の入り口まで連れて行ってくれた。