桜の木の下で…―運命に導かれて―




私も壁にかけてある一海さんの遺影に目を移す。


白黒の遺影。


遺影の中の一海さんは笑っていない。


20歳の若さで亡くなった一海さん。


もし、生きてたら……。


写真の中の一里さんや多恵ちゃんのように、笑っていたのかな?


子供もいて、厳しいけど優しいおじいちゃんになってたのかな?


その時、美乃さんの事が頭をよぎった。


美乃さんは生きているんだろうか……。



「あの、一海さんの奥さんは……」



先生のお母さんが、どこまで知ってるのかわからないけど、美乃さんの事を聞いてみた。