服は?下着は?どうすりゃいいのさ。
「下着やパジャマは、咲(サキ)が新しいのを置いてるのがあるからそれを使えばいいわ。服は洗濯して乾燥機にかければ大丈夫だし」
先生のお母さんがそう言った。
咲?咲って誰?
「先生、咲って誰?」
「ん?俺の姉ちゃん」
先生ってお姉さんがいたんだ……。
「言ってなかったっけ?」
初耳です。
そこまで先生とは親しくありませんし。
「旅好きで、気まぐれにフラ〜と旅に出るような男前な姉ちゃんなんだよ。んで、ここにもフラ〜と寄ったりするから、下着や服をここに置いてるんだ。そんなんだから、いつまで経っても彼氏も出来ずに独身なんだけどな」
先生はそう言ってクスクス笑った。
「桜子ちゃんのお家には、私が電話してあげるから大丈夫よ。だから今日は泊まって行きなさい。ね?」
先生にお母さん、何か楽しそう。
「いえ、家には私が電話するので大丈夫です」
「そう?」
「はい」
私は苦笑いしながら返事をした。
こうして先生のお母さんの実家に泊まることになったんだけど……。



