桜の木の下で…―運命に導かれて―




買い物に行っていた先生の伯父さんが帰って来て、伯父さんお手製の美味しいお昼ご飯をご馳走になった。


それから話をしたりで、すっかり長居してしまい、気付いた時には外はもう日が傾きかけていた。



「先生、時間が……」



私は、先生のお母さんと伯父さんに気付かれないように小声で先生にそう言った。



「ん?」



先生が時計を見る。



「ホントだ……」



ホントだ、じゃないよ!


今日は、お墓参りに来たんだよ!



「どうかしたのか?」



先生の伯父さんがそう聞いてきた。



「今日さ、一条を墓参りに連れて行く予定だったんだよ」


「まぁ!そうだったの?」



先生にお母さんが目を丸くしてそう言った。


私は何も言わずに、コクン頷いた。