桜の木の下で…―運命に導かれて―





「あれ?伯父さんは?」



先生が、お母さんにそう聞いた。



「裕介が彼女を連れて来るって言ったらね、兄さんったら張り切っちゃって、美味い物を食わせてやるって言って市場まで買い物に出掛けちゃったのよ」



先生のお母さんの言葉に飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。


か、か、彼女!?



「ち、違います!」


「えっ?そうだったの?裕介が女の子を連れて来るって言ってたから、てっきり彼女かと思っちゃった」



私は首を左右にブンブン振って思いっきり否定した。


そして私は隣でお茶をすすっている先生の方をキッと睨みつけた。



「じゃあ、裕介とは、どういう……」



えっ?


先生は私の事を何も話さずに、ここに連れて来たわけ?


確かに私は女の子には違いないけど、ちゃんと生徒だって言ってくれないと困る。


私は、先生のお母さんに先生が勤める学校の生徒だという事を話した。