桜の木の下で…―運命に導かれて―




穴があったら入りたい……。


今まさに私の心境がそんな感じだ。


先生のお母さんを多恵ちゃんと間違えるなんて……。


先生のおばあさん、つまり多恵ちゃんはもう亡くなっている。


なのに私ったら涙まで流して恥ずかしい。


応接室に通された私と先生。



「お袋とばあちゃんを間違えるなんてなぁ」



先生はさっきからケラケラ笑っている。


笑過ぎです……。



「そんなに笑わなくても……」


「だって、お前」



そう言った先生は再びケラケラ笑う。


ムカつく……。