桜の木の下で…―運命に導かれて―




先生の運転する車は、1軒の家の前に停まった。


日本家屋の立派な家。


ここ、誰の家なんだろう……。



「先生?ここは?」



そう聞いてみたけど……。



「行けばわかるよ」



そう言って、クスッと笑う先生。


初めて来た土地なのに行けばわかるって……。


全く見当がつかないんだけど。


不思議に思いながら、私は車から降りた。


立派な門構え。


あの日、一海さんの家に連れて来られた事を思い出す。


でも私の隣にいるのな一海さんではなく先生。


先生は門の横にあるインターホンに手を伸ばしていた。


先生に手を見る。


…………えっ?


ーー行けばわかる。


先生がそう言った意味がわかった……。