桜の木の下で…―運命に導かれて―




次の日ーー。


私は学校に行くよりも早い時間に起きた。


あれから家に帰って、先生に言われた通りに時間を調べた。


こんなにかかるの?しかも何回乗り継ぎしなきゃいけないのよ!って思うぐらい時間がかかる。


だから、いつものように起きていたら間に合わない。


目覚ましを何個もセットして、ついでにお母さんにも起こしてもらって、やっと起きれたぐらいだ。


先生が指定してきた駅に着く電車は、1両編成の電車。


走った方が早いんじゃない?って思うぐらいの速度で走る電車だった。


田園地帯が広がる田舎町の中をゆっくり走る電車。


私以外の乗客は、おばあちゃんが1人だけだった。


10時少し前に駅に着いた。


田舎の小さな駅には自動改札なんてもんはなくて、駅員さんもいない無人駅。


小さな改札に置いてある木で出来た箱に切符を入れて改札を通る。


改札を出たところに見覚えのある顔があった。


先生だ。


昨日のスーツ姿と違って普通の服を着ている。


しかも黒縁のメガネまでかけてるし。


プライベートな先生を見てキャーキャー騒いでいる女子が、今の先生の姿を見たらどう思うんだろ。


多分、余計にキャーキャー騒ぐかもしれないな。


そんな先生のプライベート姿を見れた私は、なぜか優越感を感じていた。