「でも場所だけ教えて下さい」
「どうして?」
「明日は土曜で学校も休みだし……。それに……」
「それに、何?」
「それに……」
「俺に迷惑がかかるから。と、でも言いたいのか?」
先生はそう言って、私をチラッと見た。
「生徒である私が先生とプライベートで会ってもいいの?誰かに見られたら……って思ってんだろ?」
先生はクスッと笑った。
まるで心の中を見透かされているように思い、何も言えず、ただ頷くしか出来なかった。
「お前はバカだなぁ」
先生はそう言って、スーツの内ポケットからだした手帳で、私の頭を軽くポンポンとしてきた。
「俺はお前と違ってバカじゃない」
その言い方ムカつく。
「だから心配するな」
先生はそう言って、手帳に何かをスラスラと書くと、そのページを破って私に差し出してきた。



