桜の木の下で…―運命に導かれて―




だったら……。



「先生、お墓の場所を教えて下さい」



私は1人でも行こうと思った。



「本気か?」



私の言葉に先生は目を丸くして、クスクスと笑いながらそう言った。


えっ?


私は本気ですけど……。



「母方の方の墓は、ここから約2時間かかる」


「そんなに!?ですか?」


「あぁ。電車だと何本も乗り継いて、駅に着いたらバスに乗って……。田舎のバスだから1時間に1本とかしか走ってない。しかも最終が17時ぐらいだ」



先生に話を聞いて、今日1人で行くのは無理だとわかった。


口から溜息が漏れる。


でも、さっきは先生にお墓に連れて行って欲しいと頼んだけど、本当にいいのかな……。


先生は先生で私は生徒。


ただ、それだけの関係だけど、プライベートで先生と一緒にいるところを誰かに見られたら……。


何もなくても変な噂を立てられるかもしれない。


そうなったら先生に迷惑がかかる。


そんな思いが頭を過った。