桜の木の下で…―運命に導かれて―





「わかった」



先生は“仕方ないなぁ”と言わんばかりに小さな溜め息をつきながらそう言った。



「ホントですか!?」



私は顔を上げて先生を見る。


先生は苦笑いしながら、私を見た。



「でも、今日は無理だ」


「えっ?」


「今日はもう遅い。それに俺は、まだ仕事も残ってる。新任教師は覚えることが沢山あるんだよ」



先生はそう言って、私の頭にポンと手を置いた。


私は先生の言葉に時計を見た。


時計の針は16時少し前を指している。


まだ空も明るい。


早く行きたい気持ちがある。


でも、学生である私は学校も終わったから帰れるけど、先生はまだ仕事が残ってるよね。


先生の言うように、先生には仕事で覚えることも沢山あるよね。