私は肩を震わせ、声を殺しながら泣いた。 一海さんはどんな思いで海に散っていったんだろう……。 20歳。 夢や希望もあったはず。 ーー死ぬ事は怖くない。 一海さんはそう言った。 けど、本当は怖かったはず。 怖いと言えば軍人としての自分じゃなくなる。 自分の本心を隠してでも戦わなければならなかった激動の時代……。 自分のために戦うんじゃなく……それは国のため……。