桜の木の下で…―運命に導かれて―





「で、自分で探すのは無理だと思ったから、探偵にお願いしたんだ。そしたら一条桜子って子はキミのことだってわかった」



えっ?


ちょ、ちょっと待って!


先生の言ってる意味がわからない。


だって、あれは……。



「俺は何かの間違いだと思ったんだ。

ばあちゃんが言ってた一条桜子は、ばあちゃんと同い年かと思ってたから。

でもな、朝日町に住んでる一条桜子はキミしかいないってことだったんだ。

探偵の人も間違いないって言うんだ」



どういう事?


頭の中が混乱してる。



「それで昨日、夕陽ヶ丘で私にやっと見つけたって言ったんですか?」


「うん。そう」



先生はニコッと微笑んだ。


先生のおばあさんって……まさか……。


いや、でも、あれは私の夢で……。


うん、夢なんだよ。


私が事故に遭って眠っていた時に見ていた夢。


だから、あの夢の中に出てきた人は架空の人物なはず……。