桜の木の下で…―運命に導かれて―




放課後――。


私は先生から音楽室に来るように言われた。


音楽室のドアの前に立つ。


中から“G線上のアリア”をピアノで弾いてる音が聴こえた。


音楽室のドアを開けると、先生がグランドピアノの前に座って弾いていた。


その姿に“ドキッ”とする。


先生は数学教師のはずなのに……。


でも、音楽の先生よりずっと上手だと思う。



「おっ!来たな」



ピアノを弾き終わった先生が言った。



「先生って、ピアノが上手なんですね」


「3歳から習ってるからな」



先生がピアノの蓋を閉めながらそう言った。



「そうなんだ……」


「とりあえず座ったら?」


「う、うん」



私は近くにあった椅子を引いて座った。