私は体をゆっくり起こした。 手に包帯が巻かれている。 その包帯をジッと見つめていた。 「桜子!」 病室に入って来たお母さんは驚いた声で私の名前を呼び、私の側に駆け寄って来た。 「お母さん……」 頭が少しだけボーとする。 「桜子、良かったぁ……」 私の体を抱きしめて泣いてるお母さん。 「お母さん?私……」 「良かった……。本当に良かった……」 お母さんはそう言いながら私の背中を優しく何度も何度も擦った。