桜の木の下で…―運命に導かれて―




外に出ると、門の前に多恵ちゃんがいた。



「多恵ちゃん!」



私が名前を呼ぶと、こちらを向いた多恵ちゃん。


泣いていたのか、目が真っ赤だ。



「桜子ちゃん!」



多恵ちゃんは私の側に来る。



「桜子ちゃん、本当に行っちゃうんだね……」


「…………うん」


「寂しいよ……」



そう言って涙をポロポロと流す多恵ちゃん。


ヤバい。


私まで泣きそう……。



「多恵ちゃん、最後は笑って別れよう?」



私はそう言って笑顔を作った。


多恵ちゃんも泣きながら笑顔を見せてくれた。